重油ってなに?灯油・軽油との違いと意外な使われ方
ガソリンや軽油、灯油は知っていても、「重油って何に使うの?」と思う方は意外と多いのではないでしょうか。
実は、私たちの生活を支えるホテルや工場などでは、重油が欠かせない燃料として活躍しています。
この記事では、重油の基本的な特徴・種類・用途、そして灯油や軽油との違いまで、初心者でもわかりやすく解説します。
重油とは?基本の特徴
重油は、原油からガソリンや灯油などを取り出した後に残る、粘度の高い燃料です。
家庭用ではあまり使われませんが、大規模な熱源やボイラー燃料として業務用で使われることが多いのが特徴です。
・色は黒っぽく、どろっとしている
・発熱量が高く、コストパフォーマンスが良い
・主に企業や施設で使われる燃料
重油の種類と特徴
重油には大きく分けて3つの種類があります。
A重油
灯油に近い性質で、比較的サラサラしている
ホテルや温泉施設のボイラー、漁船の燃料などに使用
三重県でも最もよく使われる重油
B重油
A重油とC重油の中間的な性質
一般的な施設ではあまり使われず、大型の工場向き
C重油
最も粘度が高く、発電所や大規模工場のボイラー向き
安価だが取り扱いには専門的な設備が必要
重油はどんなところで使われている?
重油は、私たちが普段は意識しないところで生活を支えています。
ホテル・旅館・温泉施設のボイラー
→ お風呂や暖房の熱源として大活躍クリーニング工場や食品工場
→ 大量の蒸気や熱を作るための燃料に使用船舶・発電所
→ 大きなエネルギーを必要とする場所で活躍
灯油・軽油との違い
灯油:家庭用ストーブや給湯器で使用。サラサラして扱いやすい
軽油:ディーゼル車の燃料として使用。車用が中心
重油:家庭ではほぼ使わず、業務用ボイラーや船舶向け
つまり、重油は業務用燃料の主役と言える存在です。
まとめ
重油は、家庭ではあまり馴染みのない燃料ですが、
ホテルや旅館のボイラー、クリーニング工場や食品工場、船舶や発電所など、
私たちの生活を支える施設や産業で欠かせないエネルギー源です。
A重油・B重油・C重油といった種類ごとの特徴を知ることで、
用途に合わせた正しい燃料の選び方や管理方法が理解しやすくなります。
重油は見えないところで社会を支えている、まさに「縁の下の力持ち」のような存在です。
なお、山室石油でも三重県内の施設向けに重油の配達を行っています。
必要な際は、どうぞお気軽にご相談ください。