【専門知識ゼロでもわかる】ガソリン・軽油の暫定税率廃止の仕組み

最近のニュースでよく聞く
「ガソリンの暫定税率が廃止された」という話。
ですが実際には、
いつから?
何円分?
どういう仕組みで?
と、仕組みがとても分かりにくいのが現実です。
この記事では、ガソリン・軽油それぞれの時系列と、
「廃止=補助金で調整されている」という事実を、
専門知識ゼロでも分かるように解説します。
①そもそも暫定税率とは?
ガソリンや軽油の価格には、もともと次の 2つの税金 が含まれていました。
・本来かかる税金
・一時的に上乗せされた税金(=暫定税率)
~「暫定」のはずが、何十年も続いていた~
暫定税率は、「道路整備のために一時的に集める税金」として始まりました。
しかし、期限が何度も延長され、
結果的に何十年も継続。
事実上の 恒久税 になっていたのです。
②ガソリンはいつ・何円ずつ廃止された?
ガソリンの暫定税率
25.1円/L
いきなり税金をゼロにすると混乱が出るため、
政府は 補助金を使って段階的に実質ゼロに近づける方法 を取りました。
ガソリンの流れ
2025年11月13日
補助金:15円/L2025年11月27日
補助金:20円/L2025年12月11日
補助金:25.1円/L(暫定税率と同額)
→ 価格上は「暫定税率がない状態」と同じ水準2025年12月31日
ガソリンの暫定税率(25.1円/L)が
法律上、正式に廃止
③軽油はいつ・何円ずつ廃止された?
軽油の暫定税率
17.1円/L
基本的な考え方はガソリンと同じですが、
法的な廃止時期が少し遅い のが特徴です。
軽油の流れ
2025年11月13日
補助金:15円/L2025年11月27日
補助金:17.1円/L(暫定税率と同額)2026年4月1日
軽油の暫定税率(17.1円/L)が
正式に廃止
④【ここが一番の誤解ポイント】
暫定税率が廃止された=安くなった?
多くの方が、ここを誤解しています。
❌よくある誤解
税金がなくなったから、価格が下がった
⭕実際の仕組み
税金をなくす前に、その分を補助金で埋めて価格を下げている
税金が消えたから安い
ではなく補助金で相殺して、結果的に同じ水準になっている
という状態です。
~なぜこんな回りくどい仕組みなの?~
理由はシンプルです。
税金を一気にゼロにすると、
流通や価格表示が混乱する
財源の切り替えが間に合わない
そのため政府は、
①補助金を段階的に増やす
②価格を少しずつ調整する
③最後に税金そのものを廃止する
という 3ステップ を選びました。
~つまり、今のガソリン・軽油価格は?~
表向きは「税金がまだ残っている時期」でも、
その分を 補助金で相殺 しています。
そのため、
見た目の価格は、すでに暫定税率がない水準に近い
というのが実情です。
⑤灯油・重油など、他の燃料はどうなる?
灯油
もともと暫定税率なし
原油高対策として補助金のみ対象
重油・工業用燃料
暫定税率の対象外
原油価格や補助金の影響を受けるすべての燃料が、同じ下がり方をするわけではありません。
⑥今回のまとめ
ガソリン:25.1円/L
軽油:17.1円/L
いずれも、
先に補助金で価格を下げ、あとから税を廃止
という流れでした。
そのため、
「廃止って言ってるのに、思ったほど安くならない」
と感じる方が多いのです。
燃料価格は、
・税金
・補助金
・原油価格
・為替
といった 複数の要因 が重なって決まっています。
今回の暫定税率廃止は、
「税金がなくなったから一気に安くなる」という話ではなく、
補助金を使って段階的に調整し、最終的に税制を切り替える という仕組みでした。
ニュースの見出しだけを見ると分かりにくいですが、
背景を知ると「なぜ今の価格なのか」が見えてきます。
今後も燃料価格は、
原油・為替・税制・補助金など複数の要因で動きます。
価格の動きに一喜一憂する前に、
「今はどの仕組みが動いているのか」を知っておくことが、
これからの燃料価格と向き合う上でのヒントになります。